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猫の逃走・帰還・しらばっくれ [文章のみ]

夕方「ごはんだよー」と呼んでも来ないので
変だなあと家中を探したが見つからない

もしやと思って2階の洗濯物を干す窓を見たら
カーテンの陰になったところが10㎝ほど開いている

この窓の網戸は建付けが悪いのか
閉めるとき最後にガツンと固い手ごたえがある

その時反対側の窓が少し開くのを閉め直すのがいつものことなのだが
午前中、洗濯物を干した時にそれを忘れたらしい

ここから逃げたようだ

そういえば昼食の時も見当たらなかった
午後はヘアカットの予約があったのでそれに気を取られ
猫がどこにいるのか気にしていなかった

いつ逃げたのだろう
何時間たったのだろう

今日は夜間のドレーピング教室がある
早夕飯を食べて出かけようと猫の餌も用意したのだが
猫が見つからなかったら教室に行けないかもしれない

どこに行ったんだ、チョビ!

逃走は初めてではなく
過去何回か逃げたことがある
そのとき戻ってきた窓から帰ってくるかもしれない

窓を開けるとエアコンの室外機がある
その隙間に光る目が2つ
するりと出てきたらチョビだった

ここでずっと待ってたんだ!

驚く私の脇をすり抜けて部屋に入り
あたりを見回したり匂いを嗅いだりしている
「チョビ!」
とよんでも私と目を合わせない

目の前にエサを置くと
ちょっと考えてから食べ始めた
そして水を飲み
やっぱり私と目を合わさずに2階に上がっていった

「怒られると思ってるんだよ」
「ばつが悪いのね」
母と笑っていたのだが

思い出した

2階の窓を開けたままにしておいたのだ
ここから戻ってくるかもしれないと全開にしてある

慌てて上がっていくと
その窓のカーテンの陰から猫が飛び出し
私とすれ違いに階段を下りて行った

背中がしらばくれている

「僕外に出ようなんて思ってないよ」
「たまたまそこにいただけさ!」

そうとう懲りたらしい(笑)

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